着物買取業者に着物を売りたい場合、お持ちの着物がいくらくらいの見積もりになるのか実際に査定してもらわないとわからないと思うことがあります。
買取店舗のサイトでお願いするにしても、店頭に持ち込むにしても、ある程度の買取価格の目安を事前に把握しておきたいと考える人もたくさんいらっしゃいます。
今回はそんな悩みを解決するために、着物の鑑定をしていた自分の体験談をもとに、着物の種別ごとの平均的な買取りがどのくらいなのか相場や理由なども含め詳しくご紹介します!
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Contents
着物の買い取り値段について
実際に着物を売りたいってなったときに、実際に自分の着物がどのくらいで売れるのか先に知っておきたいと思うことがあります。
ある程度の着物の売値相場を知っておかないと、査定金額と自分が思っていた金額とのギャップで驚くことがあります。
査定スタッフと値段交渉もできず、納得できる良心的な査定額なのかどうかも心配になってしまいます。
そうならないためにも、着物の相場はどのくらいになるのか一度確かめてみましょう!
まずは、高額査定になるための着物全般の基準をご紹介します。
買取金額が高くなる条件として、
- 20年以内の平成や令和に購入している
- 未使用品、もしくは数回着用ならクリーニング済みで汚れやシミがない
- 着物なら着丈が160cm以上ある
- 帯なら名古屋帯だと360cm以上、袋帯なら420cm以上の長さがある
- 表地が正絹、麻、木綿でつくられている
- ブランド品を表す証明書が付属している
- 落款が押されている
- 色味が人気の色であること
が主に着物全般にいえる重要な基準になります。
上の項目で一番金額が左右されやすいのは購入日と生地の素材です。また該当する基準が多くあればあるほど高額買取になっていきます。
ただし、一つも満たしていないと買取できない、もしくは0円で引き取りとなってしまいます。
ですがそのまま引き取ってもらっても自分で処理をするコストを考えるとメリットがあります。なので買い取ってもらえないだろうと考えずに一度ちゃんと見てもらうようにしましょう。
例外としてアンティークの着物というのがあります。アンティークとは100年以前の江戸・明治・大正時代に製作されたもので、まったく別の査定基準になります。
買取金額が高くなる条件だと、100年より前に作られている正絹で古いほど買値が高くなり、刺繍があるとプラス査定金額になります。
ただし昭和に製作されているヴィンテージ品だと、着物業界では値段がつくことが少なく極端に買取金額が下がるので注意しましょう。
ココがポイント
着物の買取で高額査定になるときには、基準となる共通の条件がある!
オススメする有名な着物買取専門店3社
バイセル【BUYSELL】
ご自宅まで無料で出張、査定、買取するサービスがメインの買取専門店です。
手数料やキャンセル料など一切かからず、完全無料で日本全国に出張査定してもらうことができ、申込みから最短だと30分でお伺いできます。
坂上忍さんのTVCMが日本全国で放送中で、業界の認知度も抜群に高いです。
アフターケアも万全で、クーリングオフはもちろん査定終了後のフォローコールも実施し、安心してご利用いただける企業です。
ザ・ゴールド【THE GOLD】
昭和37年創業、梅沢富美男さんのテレビCMでおなじみの買取専門店です。
金属やブランド品の買取がメインでしたが、最近は着物の買取にいちばんちからを入れており急上昇している企業です。
買取業界では老舗ですので、しっかりとした対応をしてもらうことができ査定も安定感があります。
地域に根差した企業をめざしているので、出張買取や宅配買取をしていますが、全国に直営店があるので持込での店頭買取も可能です。
また、買取専門業者に着物を高く売る方法もこちらで公開していますので合わせて参考にしてみてください。
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訪問着の買取相場【40,000円~8,000円】
訪問着という着物は、結婚式やパーティーなどのフォーマルシーンに着る準礼装のきもので、未婚・既婚問わずに着ることができます。
見分け方の特徴は、肩から胸、袖から裾まで一続きになった染め模様があり、広げたときに一枚の絵のように柄が上からしたまでつながっています。
訪問着は着物の中ではいちばん需要が高く、高額で取引されています。
訪問着は柄が多く製作が難しいため、ほかの種別より生産数や流通量が少なく、購入価格も高額になります。そのため訪問着は中古でも高値で販売できるので、買い取り業者はこぞって訪問着をほしがる傾向になります。
表地が正絹、購入が20年未満で未使用もしくは状態が良い、着丈が160cm以上など条件がそろうほど高値になり、数万円以上で買い取りしてもらうことができます。
さらに有名なブランドや友禅染などの染めた産地がわかると付加価値で金額がプラスされていきます。
とくに訪問着の場合は落款がついていることが多くあります。人気作家によって価格が変わりますが、人間国宝や人気作家の場合は相場を超える金額で買い取りしてもらえることがありますので、落款がある場合はどんな作家の作品なのか必ず査定スタッフに確認してもらうようにしましょう。
ココがポイント
訪問着はいちばん高値で買い取りしてもらえる種別で、相場以上の価格が期待できる!
相場よりも下回ってしまう傾向もあります。昭和に製作されたもの、色味がオレンジ、ピンク、黄緑など発色が強いものが挙げられます。
色味で価格が変わるのは発色が強いと着る人の年齢が若い方にしか似合わず、販売するのが難しいためです。
ただし値段がつきにくそうな着物でも、訪問着の場合は有名な落款で希少価値がある品だと値段が跳ね上がりますので、しっかりとした専門スタッフにご相談しましょう。
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振袖の買取相場【30,000円~8,000円】
振袖は成人式や結婚式などに未婚女性が着用する着物で、ほかの着物よりも袖が長いのが特徴です。
成人式によく着る振袖のほかに、女性袴と合わせる袖が短めの小振袖や、花嫁が着る袖や裾が長い大振袖などもあります。
振袖は買取相場が下がりにくく、安定した高い金額で買い取りしてもらえる種別になります。高額買取のおさえるポイントは購入が20年以内の正絹ならばより良い値段をつけてもらえます。
下がりにくい安定した買取金額になる理由は、振袖は未婚の女性限定の着物で、今では成人式に一回着るくらいしか使わないため汚れが少なく、状態が綺麗で良い品が多いので値崩れが起きにくいためです。
またブランドや呉服屋さんが手掛けた振袖も多く、プラス査定要因が豊富にあるのも理由のひとつです。
振袖は自宅に何着もあることはないので、振袖1点からでも買取してもらえる業者がほとんどです。着物種別の中で振袖はもっとも売りやすくオススメしたいジャンルです。
また振袖には正絹ではないポリエステル製も多くありますが、振袖に関してはポリエステル製でも人気があるため他の種別よりも高値で買い取ってもらえるのも売りやすい理由です。
振袖を購入する時には帯や襦袢、小物、バッグ、草履など20点くらいのセットで買う場合がほとんどですので、一緒に購入した付属品をまとめて査定スタッフに見せたほうが付加価値がつき、買取価格が上乗せされてより高く売れることがあります。
振袖の柄や色に合わせたセットなので、バラ売りはせずに付属品は一緒にして査定してもらいましょう。
ココがポイント
振袖は安定した高い査定額、セットで売るとさらに買取金額アップも見込める!
振袖は安定して高値の金額で売ることができますが、有名作家が手掛けた落款がついている振袖はあまり出回っておらず、そのため買取の相場金額を大きく上回ることが少ない傾向です。
ただし、もし作家物があるならば希少なので査定金額が跳ね上がることがあります。ぜひ査定スタッフに鑑定してもらいましょう。
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黒留袖・色留袖の買取相場【20,000円~6,000円】
黒留袖とは、結婚式に新郎新婦の母親や仲人、親族の既婚女性が着る黒地の着物です。
また黒地以外もあり、未婚、既婚問わずに着用できる色留袖があります。
特徴は、留袖には上部分に紋が入っており、柄は下部分のみ描かれています。
留袖は着用する人は年齢層が高めで中級者向けの傾向があり、その分着物自体は正絹がほとんどで、質に関しても高いお品が多くみられます。
ですので、留袖の買取相場に大きく影響するのが、購入年月日と着丈、状態になります。新しければ新しいほど、また着丈が長いほど高額査定になっていきます。
黒留袖と色留袖を比較すると、若干ですが色留袖のほうが買取金額が高めになります。
留袖は着物作家も多くの作品を手掛けていて、落款が配されている品もたくさんあり、よくプラス査定になるケースがあります。必ず落款があるかどうか確認をしましょう。
ココがポイント
留袖は高級に作られており、作家作品が多いので買い取り価格アップも容易!
相場価格よりも下になる要因は、留袖には裏地や比翼には白を使いますので焼けて色が変わりやすく、最近購入したものでも状態が悪くなっていて査定にひびいてしまうという点です。また黒留袖は黒地なので黒色も変色すると目立つというのが難点です。
着物種別のなかでも留袖が昭和に製作した割合が一番多く、またご年配の方がよく着用するため着丈が短めに仕立てられていることがよくあり、思っていたよりも値段が下がってしまうこともあります。
ただし、有名作家物なら話は変わります。とくに友禅染作家で人気が高いものは、古かったり状態が悪くても相場以上に買取金額が上がることもあるので、あきらめずにお問い合わせをしてみましょう。
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留袖(とめそで)とは?黒留袖と色留袖の種類の違いや、着物の選び方をご紹介
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紬の買取相場【20,000円~2,000円】
紬とは、カジュアルな着物の代表の一つで、染めた絹糸を織って絵柄を出した織りの着物です。
紬のきものは産地によって使用する絹糸の種類が違うため、織りあがった生地の風合いが異なるのも魅力です。
紬着物の相場は、有名な産地かどうかが金額を左右する大きな決め手になります。
人気の高い大島紬や結城紬は安定して高額で買い取りしてもらえるのはもちろんですが、その他の久米島紬や紅花紬、牛首紬なども生産数が少ないため査定金額が高くなります。
また、有名な産地で生産された紬は証紙とよばれる産地証明書がついており、証紙があるとプラス査定になります。
しっかりとした専門家は証紙がなくても生地を鑑定しただけで産地はわかりますが、仕立てた際に産地証明書を保管していれば必ずいっしょに見せましょう。
紬は高額で販売されているものも多く、買取価格も相場以上になることがよくあります。
中でも重要無形文化財の結城紬や、希少な大島紬、黄八丈、琉球花織などがよく高額取引されていますので、見逃すことのないようにお持ちの着物の産地をじっくりと査定スタッフに調べてもらいましょう。
ココがポイント
紬着物はいろんな産地があるため買取相場の値段幅が大きく、鑑定次第で思わぬ高値が付くことも!
紬はよくカビが付きやすいという特性があり、高級な着物でも相場より下回るときがあります。長く保管していたものならば一度着物を広げてみて、綺麗かどうか確かめて査定前にお手入れなどをすることをオススメします。
その他に、無名の紬でもいくらか買値がつきますが、注意が必要なのは紬によく似たウール着物があり、昔はよく生産されていたため大量に出回っています。ウール着物や絹100パーセントではない交織などはほとんど値段がつきません。
一般の方には生地がどういう素材なのか判別しにくいと思いますので、ちゃんとした専門家に確認してもらうようにしましょう。
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付け下げの買取相場【15,000円~2,000円】
付け下げとは準礼装のきもので、未婚・既婚問わずに着ることができます。
訪問着と柄の配置が似ていますが、反物状態で染めるので着物を広げると模様が一枚の絵になっておらず、あっさりとした柄付けになっているのが特徴です。
付け下げは訪問着よりも柄が少なく販売価格も安くなる分、買い取り相場も訪問着と比べると低くなります。
高額買取の条件は訪問着と同じで、20年未満に購入したもので状態がよく、着丈が160cm以上であるかどうかがポイントになります。
生産数も多いので付け下げ全体の相場は低くなりがちですが、豪華で高級な付け下げもあったり、現在では柄行がシンプルなものが着回しがきいて好まれる傾向にあるので、購入する人も増えてきており買取相場も上昇しつつあります。
訪問着よりも作家物は少ないですが、落款が配されている品もありますので見逃さずに確認をしましょう。
ココがポイント
付け下げは訪問着よりも相場は低いが、最近は人気が上がりつつあるので今が狙い目!
相場よりも安くなる注意点は訪問着と同じですが、昭和に製作されたものは付け下げのほうが多く、価格も訪問着よりも低くなってしまいます。
ですが古い着物の場合でも、柄が少ない分製作しやすいので人間国宝や有名作家が手掛ける作品は意外にも付け下げのほうが多く、高額買取が見込まれる品が古い着物の中に含まれている場合があります。
付け下げは掘り出し物としての価値のある可能性が高い種別ですので、タンスや蔵の中に眠っている着物を一度調べてみてはいかがでしょうか。
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小紋の買取相場【10,000円~1,000円】
小紋とは柄の入った染めの着物で、柄の大小や上下は関係なく着物全体に同じ模様が均一にちりばめられているのが特徴です。
カジュアルに着こなせる着物で、フォーマルにも着ることができる微細な柄で染められた江戸小紋などもあります。
小紋はあらゆる世代でつくられており、種別のなかで一番多く市場に出回っている着物です。また小紋は着る機会がよくあるため、使用して汚れている状態の品も多いほうです。
ですので買取金額が高値になるポイントは購入日がいつごろか、正絹で着丈が160cm以上あり人気の色かどうか、状態が良いかなど様々な基準が重要になってきます。
小紋は購入価格がそれほど高くなく、作家作品も少ないので相場以上の価格になることが少ない傾向です。
ただし小紋は着回しするために何着も購入する方がいるので中古販売の需要が多く、その分買い取りの相場も流行りすたりがなく安定しています。
江戸小紋の場合は小紋とは別で、染め作家がよく手掛けており落款も多くみかけます。
江戸小紋は小紋で説明した買い取りポイントのほかに、有名な作家が染めたものかどうかも追加されます。
江戸小紋の染め作家は人間国宝も多いのでぜひ鑑定してもらいましょう。
ココがポイント
小紋は市場によく出回っているため高額査定は難しが、需要があるので安定した買い取り金額が望める!
相場よりも下がってしまう要因として、小紋は昭和に製作されたものも多いので、古い着物の場合だと他の種別とくらべ査定額が低い傾向にあります。
また、現代ではポリエステル製の小紋が人気ですが、新しくても化繊の小紋は通常の買取相場より価格が下がってしまいます。
ただポリエステル製でも着物の有名ブランド品だと値段がつくことがありますので、タグや購入したときに付属したたとう紙などもいっしょに見せてあげましょう。
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小紋(こもん)の着物とはどういうもの?種類や見分け方などご紹介します
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色無地の買取相場【6,000円~500円】
色無地とは黒以外の一色で染められた柄のない着物です。
紋がついていると格が高くなりフォーマルの場面で着用ができ、紋がついていないとカジュアルでも楽しむことができるという万能さが特徴です。
色無地は柄がない分、人気の色合いかどうかが買取相場の一番の目安になります。
落ち着いた色で幅広い年齢層が着用できるものが中古着物で好まれていますので、買取価格も高くなります。
色無地は作家の落款が配されていることがありますが、染めのみしか手掛けていませんので相場はそれほど上がらず一定のラインを超えることはなかなかないです。
ただし、色無地はTPOを選ばず使い勝手がいい着物なので、一枚持っていると重宝するためにほかの着物よりも優先して購入する方もいます。
ですので正絹で購入日が新しめ、着丈が長いと条件がそろえば売り先があるため高い金額で買い取りしてもらうことができます。
ココがポイント
色無地は特徴が少ない分買取相場が上がりにくいが、条件が合えば高い査定額も見込める!
色無地は昔からよく仕立てられていた着物で、昭和時代の品も多く出回っています。
一昔前の色無地は発色の強い、明るめの色がよく好まれて作られており、オレンジ、黄緑、ピンクなどの明るい色は相場が下がる場合があります。
色無地の後ろに縫い紋や染め紋が入っていることがあります。ご自身の家紋が入っていると売りづらいと思われるかもしれませんが、紋は縫い替えもしくは染め替えができますので、家紋は査定金額には影響はほとんどありません。
生地自体に地紋様が入っている、まったくの無地など色無地にはいろいろありますが、生地の地風は査定額に影響をうけることはあまりないです。唐織などの高級な地紋の場合ならばプラス査定になることもあるので、良い生地かどうか実際に査定スタッフに見てもらいましょう。
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色無地(いろむじ)の着物とは?着用シーンや良さをご紹介
色無地とはその名前の通り、文様を染めていない一色染めのシンプルなきものです。 色無地はもともと格のあるきものなので、それだけに着用する帯や紋次第で式典からよそゆき着にもなる万能さをもっています。 今回 …
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浴衣の買取相場【4,000円~100円】
浴衣は暑い時期に着る一番気楽でカジュアルな着物で、主に木綿や麻で作られています。
現代は夏のイベントなどファッション感覚で浴衣を楽しむ人が増え、流通も多くなっています。
高額買取が見込まれる浴衣は、コーマ地、綿絽、有松絞り、綿紅梅など生地が高級なものが対象となります。
その他の浴衣は、新品未使用もしくはブランドゆかたならば買取金額がつくときがあります。
浴衣を買取してもらいたいときは、できるだけ小物とのセットで査定してもらうことをオススメします。浴衣専用の小物もあり、夏限定の小物を合わせることによってプラス査定が見込まれるからです。
着物業界は洋服などと違って売る時期によって買取相場が変わることは少ないので、シーズンが終わって使わないものを売るという方法も十分可能ですので、タンスにしまう前に一度検討してみてはいかがでしょうか。
ココがポイント
浴衣は時期など売るタイミングはいつでも良く、小物とのセット売りが得策!
浴衣の場合は、どの浴衣でも元の定価の値段が低い分、買取相場はほかの着物よりも全体的に低くなる傾向になっています。
古い浴衣は買取金額がほとんどつきませんが、木綿自体はリメイクなどに使われることが多いので、有松絞りなどの有名産地物の浴衣があれば買取金額がつく場合があります。
また、昔の浴衣は天然染料の藍染が多いので、紺色の浴衣を見つけたら保管していた浴衣がどういうものか一度査定スタッフに鑑定してもらうとよいでしょう。
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浴衣(ゆかた)とは?着方や帯・小物の選び方などわかりやすくまとめました
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帯の買取相場【20,000円~500円】
着物の帯の種類はフォーマル用の袋帯、カジュアル用の名古屋帯が大半を占めます。
その他の帯に洒落袋帯、丸帯、半幅帯、兵児帯などがあります。
買い取り価格は袋帯が一番高く、名古屋帯の買取相場は袋帯の8割程度に、その他の帯の場合は5割程度になります。
帯の高額買取の基準は、生地が絹かどうか、購入した日が新しいかどうかのほかに、西陣織などのブランド品、有名作家作品かも重要になります。
袋帯の場合は西陣織の織り帯が多く、西陣工業組合の証紙があるとプラス査定になります。
メガネのような形の小さな証紙に組合番号が記載してあるので、査定スタッフは番号を調べて有名な織屋かどうか判断し査定額に付加価値をつけます。番号の数字が小さいほど昔からの老舗で買い取り相場が高くなる傾向です。
また、袋帯のたれ先部分の内側に機屋マークなど何かしら情報が入っていることがあるので、帯の内側に何か書いてあれば査定スタッフに見てもらいましょう。
有名作家かどうか判断する場合は落款を見ますが、こちらは染め帯が多い名古屋帯のほうによく落款が配されています。
生地の素材については、フォーマル用の袋帯は場合は絹が多いですが、名古屋帯などのカジュアル用には麻や自然布で出来た帯もよくみかけます。製作工程が難しい麻や自然布の帯は、絹と同等品の価値として査定されます。
袋帯や名古屋帯の場合、買い取り価格が相場以上になることがよくあります。
それには理由があって、帯は染織の人間国宝も多く手掛けていたり、また友禅染の人間国宝が帯を染めた作品もあるため、相場よりも金額が大きく上回ることが頻繁に起こるためです。
アンティーク帯にも龍村平蔵などのコレクターがいますので、希少な品がよく眠っていて古くても高額査定がついたなんてこともよくあります。
帯は着物よりも購入価格が安いため平均買取価格は下がりますが、思わぬ高額査定が出ることが多くあるので、古いものも含めて一度すべて鑑定してもらうのをオススメします。
ココがポイント
帯は種別によって基本査定額が異なる。また西陣織などの織元や有名作家物の帯が多く買取相場も高額になることがよくある!
帯は中古市場全体を通して古いものが多いので、昭和時代に仕立てられた一般の帯は査定額が大きく下がる傾向があります。
また名古屋帯や半幅帯などのカジュアル用の場合はポリエステルやレーヨンなど化繊が多いのでその場合は値段が付きにくくなります。
ただし着物と違って帯は汚れていることが少なく、生地がしっかりしているため状態も悪くなりにくいので買取値段が付くことが多いです。いろんな帯があると思いますが、一度査定してもらいましょう。
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和装小物の買取相場【2,000円~100円】
和装には着物や帯のほかにも様々なアイテムがあります。
襦袢や草履、バッグのほかに着付け用の小物、夏季や冬季、雨期に合わせた季節の小物など着物を着用するうえで必要なものがたくさんあります。
和装小物の買取相場ですが、定価が低いので高値で買い取ってもらいにくいですが、新品未使用品やブランド品などの場合に値段を付けてもらえることがあります。
小物類に査定金額をつけるパターンとして、小物を一点ずつ査定し値段を付けるのではなく、まとめて査定して小物セットとして値段を提示する方法がよく見られます。
小物は着物と色合いを合わせることも重要になってきますので、着物や帯とのセットで和装小物を査定のお願いしたほうが付加価値がついて査定金額を上乗せしてもらえるときがあります。
襦袢や草履、バッグも含め小物類はできるだけセットでまとめておいてから査定スタッフに見てもらいましょう。
ココがポイント
和装小物は単品では査定金額をつけにくいが、セットで見てもらうと相乗効果で高く売れることがある!
小物類は古かったり使用感があると、なかなか査定金額がつきにくい種別ですが、例外にアンティークで相場以上の価格がつくことがあります。
特にかんざしや帯留は珊瑚やメノウなど宝石としての価値があったり古布縮緬も希少ですので、アンティーク小物には多くのコレクターが存在します。
材質などもしっかりと鑑定してもらえますので、古くても一度見てもらうことをオススメします。
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その他の買取相場【6,000円~100円】
和装にはその他にいろんなものがあります。業者によって買い取ってもらえることもありますのでまとめてご紹介します。
羽織ものやコート
羽織や道行、道中着などの羽織ものは、昔の品は短めの丈が多いですが、現代の丈の長い品なら査定値段がつくことがあります。
コートやポンチョなどはブランド品だとメーカー物として買い取ってもらえるお店もあります。
男性着物
男性着物やメンズ小物は生産数や需要が少ない分買い取り相場は低いですが、着物は大島紬や結城紬が多いので産地ブランド品なら高額で取引されています。
紋付の男性着物だと、袴とのセットでの買取になります。また袴は人間国宝の作品も多いので、しっかりと鑑定してもらいましょう。
子供着物
子供着物や七五三用の着物は、たくし上げされて使われていたり化繊の素材が多く、ほかの着物と比べて相場は下がります。
ですが正絹で状態が良ければ買取も可能で、子供用には専用の和装小物が付属されているので査定の際には必ずセットにしてみてもらいましょう。
反物・未仕立て
反物や未仕立て状態の場合は、着物や帯は仕立て代込みの買取金額なので仕立ててない分だけ査定額が下がり、上記でご紹介した相場の8割から半額の金額が目安になると思います。
その他のジャンル
打掛などの婚礼衣装や踊り着物などその他のジャンルの場合は、購入する人が少なく中古で販売する需要が低くなるため買取金額が下がりますが、正絹の豪華な着物だと海外で高値で取引されていることがあるので、海外で販売しているなど一部の業者では買取可能となっています。
この他にも様々な和装関連がありますが、そのほとんどが需要があるかどうかで査定相場が決まりますので、一度専門業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
まとめ
着物の種別はたくさんあります。そのため買取の依頼をする前に、その着物の品物をある程度調べておくことをオススメします。
いろんな要因によって相場も変わってきますので、1円でも高く売りたい場合には、事前準備をしてから買取に臨みましょう。
また、今回ご紹介した着物買取におけるポイントをしっかり押さえておけば、大切なお着物の買取価格を少しでも高くできるかもしれませんので是非ご活用ください!