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八寸名古屋帯(はっすんなごやおび)とは?九寸名古屋帯との違いは?

名古屋帯は袋帯よりも長さが短めで、合わせる着物も普段使い向きの帯です。

そんな名古屋帯ですが、大きく分けて九寸名古屋帯と八寸名古屋帯の二種類があります。

通常の名古屋帯は九寸名古屋帯のことをいいます。八寸名古屋帯の場合は、その名古屋帯と区別するため八寸名古屋帯、八寸帯など分けた呼び方をします。

 

では八寸名古屋帯とはどういうものでしょうか?今回は名古屋帯の種類の一つ、八寸帯名古屋帯の特徴についてご紹介します!

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八寸名古屋帯ってどういうもの?

八寸名古屋帯の名称

八寸名古屋帯は、八寸帯のほかに袋なごや帯や、かがり名古屋帯などさまざまな名前で呼ばれています。

という言葉が使われていますが、袋帯の仕立てやすさと名古屋帯の軽さを組み合わせ、袋帯と名古屋帯の良いところをとったという意味で袋なごや帯と呼ばれています。

八寸名古屋帯が使われ始めたのは昭和初め頃からで、昭和30年代に軽さと締めやすさから人気となり普及しました。

 

九寸帯と八寸帯の違い

長さも形もほぼ同じですが、九寸名古屋帯との違いは、芯を入れずに帯幅のまま両端がかがって仕立ててあるかどうかです。

仕立て上がりの帯幅は九寸名古屋帯と同じ八寸幅ですが、芯を入れずに、端を布端がほつれないように縫うかがりをし、一枚仕立てした単帯(ひとえおび)が八寸名古屋帯です。

地厚な織り帯で、生地がしっかりしているので、帯芯を必要としません

 

八寸名古屋帯の仕立て

九寸名古屋帯と同じように、仕立てる前は反物で市販されていますが、基本的に生地が厚い織りです。

帯幅は、仕立てる前も仕立て上がりも八寸(約30センチ)です。八寸帯の名称はここからきています。長さは約360センチに仕立てます。

仕立て方は九寸名古屋帯と同様で、たれの部分を1メートルほど引き返して、お太鼓部分を厚くしっかりとさせます。両脇をかがり、あとは手先を少しかがるだけで出来上がります。

名古屋帯の仕立てなので一重太鼓に結びますが、お太鼓の両側をかがらずにそのまま開いている状態にして、締めたときに二重太鼓に見える仕立てトンネルかがりもあります。

八寸帯は裏地や縫い代がいらないので、気軽に仕立てることができます。また絹のほか化繊のものもあります。

 

八寸帯名古屋の種類

代表的なものに綴織(つづれおり)紬(つむぎ)博多織(はかたおり)などがあります。

金糸・銀糸を使った綴織の八寸名古屋帯は、訪問着や色無地などを合わせて略礼装になります。

紬や博多織の八寸名古屋帯は小紋や紬、木綿などのカジュアル着向きになります。

 

綴れ:伝統的な綴れ織りの帯は、金銀糸の量で格が変わり、金銀糸が入ったもので格調高い文様のものは、黒留袖にも合わせられるため、綴帯は八寸帯の中では特別な帯といえます。フォーマル向きです。

博多織:博多を中心に織られる絹織物の博多織は締めやすい人気の帯です。江戸時代将軍に献上していたことから博多献上(はかたけんじょう)とも呼ばれます。フォーマルとカジュアル両方向きです


ざっくりとした質感が素朴な印象が紬地の八寸帯です。小紋や御召、紬、木綿などカジュアル向きです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。八寸帯は博多織の名古屋帯が一番有名でイメージしやすいかと思います。

織りの帯が多いですが、応用範囲の広い帯ですので、ぜひ着こなしてみてはいかがでしょうか!

 

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